IPLによるMGD/ドライアイ治療

IPLによるMGD/ドライアイ治療

治療方法

ルミナスM22 IPLシステム

マイボーム腺機能不全を改善する新たな治療法として、IPL(Intense Pulse Light)治療が登場し、注目を集めています。
IPL機器は長年に渡り、身体を温めて炎症を取り除くために使用されてきた医療用光治療機器です。
また美容外科領域ではフォトフェイシャルとも呼ばれシミ、くすみの治療、一部の脱毛にも使われている一般的な装置です。

フォトフェイシャル治療はこちら ▶

以下の効果を期待して、MGD治療に用いることが 報告されています。

  1. 炎症を抑える効果
  2. マイボーム腺のつまりを溶かす効果
  3. デモデックス(顔ダニ)を減少させる効果
  4. 肌のコラーゲンを再生する効果

IPL によりMGD・ドライアイの改善が目指せます。

ドライアイ・マイボーム腺機能不全について

ドライアイ

ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなり、目の表面に傷が生じる病気です。高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイ患者さんも増えており、その数は2,200万人ともいわれています。

また、「まばたき」は、涙の分泌を促す刺激となって涙を出したり、目の表面に涙を均等に行きわたらせるはたらきを担ってい ます。

ドライアイでつらい目の症状は?

ドライアイ患者さんは、目が乾くなど典型的なドライアイ症状だけでなく、様々な症状に悩まされています。

このようなお悩みはありませんか
  • ものがかすんで見える
  • 何となく目に不快感がある
  • 重たい感じがする
  • 目がかゆい
  • 目が痛い
  • めやにがでる
  • 光を見るとまぶしい
  • 目が疲れる
  • 目が赤い
  • 目が乾いた感じがする
  • 涙が出る
  • 目がごろごろする

MGD

涙の成分とは?マイボーム腺の役割

眼の健康に「涙」は欠かせません。涙の大部分は水分(水層)ですが、その水分が蒸発しないように、外側に1 層の薄い油の層(油層)がのっています。
この油を分泌しているのがまぶたの中にあるマイボーム腺です。

マイボーム腺機能不全とは?

このマイボーム腺の機能がなんらかの原因で低下してしまう病気を、マイボーム腺機能不全(Meibomian Gland Dysfunction, MGD:以下、MGD と略します)といい、ドライアイ症状や眼不快感が引き起こされます。

治療の流れ

  1. 治療直前にメイクや基礎化粧品をすべて落とします。
  2. 専用のアイマスクをつけて顔に密着させます。
  3. 下まぶたの下部に水溶性ジェルを塗ります。
  4. 頬から瞼の下、鼻にかけて数回フラッシュします。
  5. 目の周りを洗浄して終了。(メイクも可能です。)

注意事項

治療部位もしくはその周辺の皮膚が一時的に敏感になっている可能性があるため、強くこすったりせず、また日焼け止めをしっかり塗るよう心がけてください。

以下のような、照射に向かない方もいらっしゃいますので、事前にご相談ください。

  • 妊婦および授乳中の方
  • 光過敏症もしくは、光過敏性を高める薬剤をご使用中の方
  • 皮膚が日焼けしている方
  • てんかん発作の既往歴がある方
  • ケロイド体質の方
  • 血液凝固能に異常のある方
  • 前がん病変、皮膚がん、または皮膚がんの既往歴がある方

自宅でできるケア(マイボケア)

病院で処方されるお薬以外に、患者さんがご自宅で毎日行うと効果が高まる方法(マイボケア)をご紹介します。

温罨法(おんあんぽう)

眼の周辺を温めることで、マイボーム腺のつまりを緩和します。
日本では市販品で5 種類以上の温罨法のためのグッズが手に入ります。
実際に温罨法を行った方たちからは、「気持ちいい」「目が楽になる」「目があけやすくなる」など、喜びの声が届いています。

眼瞼清拭(リッドハイジーン)

眼瞼清拭は汚れたマイボーム腺からの脂の排出を促進し、固まってしまった脂や角化物のつまりの除去、およびマイボーム腺周囲の細菌量の減少を目的として行います。
指のはらで睫毛の根元周囲をやさしくマッサージするように行うとよいでしょう。
温罨法と併用するとさらに効果的です。

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